walk on the blue ocean.

book,music,movie&investment

さらなる買付けを。

ペナン島に家族が移住してきて1週間が過ぎた。

 

旅行と住むということは全く違うわけで、妻も子供たちも初めての海外生活を本当にがんばっている。

 

家族みんなで夜早く寝て、朝早く起きる生活。

 

テレビは日本の地上波とBSを見られるような環境にはしたけれどほとんど見ない。そんな余裕がない。

 

wifiの速度も速いやつを契約したけれど、必要な時以外はほとんど使わない。

 

朝6時前のコーランで目を覚まし、子供たちは送迎バスで日本人学校に向かう。

 

毎朝バスの中からペナンの海の地平線から昇る太陽が本当に綺麗なんだよと長男は言う。

 

僕は、朝起きて毎日貸し切り状態のプールに入って1時間ほどゆっくりと泳ぎながら1日を始めるスイッチを入れる。

 

昼は妻とランチを食べに行って帰りにショッピングをして自宅に戻る。

 

部屋を抜けていくペナンの気持ち良い風に心からの幸せを感じる午後。

 

ソファで本を読みながら子供たちの帰りを待っている間にいつの間にか寝てしまう。

 

そして、帰ってきた子供たちに起こされてまた子供たちとプールに。

 

そして夕方は日没のコーランを聞きながら、空全体が紫色に染まる夕焼けに心を奪われる。

 

夕食を食べて、子供たちが宿題をする横で本を読んだり日記を書く。

 

就寝のコーランが聞こたら家族全員で寝室に入って1日を振り返りながら穏やかに眠る。

 

夢にまで見たシンプルで最高な毎日を僕は送っている。

 

しかし、それは今までの努力で成し遂げたこと。

 

僕は、子供たちにもう一度親として男の生き方を見せたい。

 

そして、子供たちにも毎日の生活に慣れてきたら何か1つ新しいことに挑戦して欲しいと考えていた。

 

今日の午後、ランチを食べ終えた後に長男がバスケットボールを買って欲しいと言ってきた。

 

実は僕は今年の3月まで日本でサッカースクールを7年間ほど主宰していた。

 

僕の長男も幼稚園からずっと僕のサッカースクールに通っていた。

 

でも、僕は全くといって良いほど彼にサッカーを詰め込まなかった。

 

そのせいか、彼はあまりサッカーが上手くない。でも僕はそれで全然構わないと思っていた。

 

そして、僕のサッカースクールが終わってから彼はしばらく何もしなかった。

 

僕も妻も放っておいた。彼が何かをやりたくなるまで。

 

そして、彼が自分で今日バスケットボールが欲しいといってきた。

 

僕は彼が新しくやりたいことを見つけたことがとっても嬉しかった。

 

スポーツ店で彼が選んだボールは、マイケルジョーダンが黄金時代を築いたシカゴブルズを思い起こさせる真っ赤なナイキのボール。

 

もっと安いやつを。

 

と長男は気を使って言ってきたが、値段ではなくて自分が本当に気に入ったものを。テンションが上がるやつを。そして本当に良い品質のものを。

 

僕の父親も僕に1番最初に野球のグローブを買ってくれた時に本革の最高級グローブを買ってくれた。

 

何事も最初が肝心で、最初に本物を。それがスタンダードになる。

 

いつやめるかわからないから、1番安いやつで。という考え方は僕は嫌いだ。

 

だから、すぐやめるんじゃないかな。

 

 

自宅のコンドに戻ってきたら、チャイニーズ系の中学生のお兄さんたちがバスケットコートでバスケをしていた。

 

僕は「仲間に入れてもらってくれば。」と長男に言った。

 

長男は「最初だけパパお願い」といってきたので、僕が中学生のお兄さんたちに「彼は今日初めてバスケットボールを買った初心者だけど、一緒に遊んでくれない?」とお願いしてみた。

 

彼らは笑顔で歓迎してくれた。

 

長男に後は自分の力で何とかやるように言って僕は去った。

 

僕もシンガポールでは最初はこうやってを始めたものだ。いきなりプロのグランドでプレーできたのではない。1ヶ月くらい色々な公園で草サッカーをしたものだ。僕が22才の時の話。

 

長男はまだ11才だが、バスケットボールを初めて買った日に外国人の180センチ以上あるお兄さんたちとプレーをした。

 

始まりとしては僕以上じゃないかな。

 

そんな彼に押されて僕は今日の夕方、また一件の買い付けを入れた。今回は初めてのアパート。

 

本当はもう完全にリタイアと思っていたけれど、挑戦していない僕は僕じゃない。

 

そして、何よりまだまだ子供たちに負けてはいられない。

 

 

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