僕の直感力の磨き方。
僕が不動産を買う上で重視しているのは、直感。
最初にどう感じたか。
最初に何を感じたか。
最初で買うかどうかが決まる。
一応はその後に、データを資料で確認する。
しかし、最後はやっぱり直感。
いわゆるシックスセンス、第六感。
直感といっても、デタラメとは違う。
では、僕の考える直感とは。
僕は意図して磨いてきたわけではないけれど、学生時代から音楽や本などを通じて独自の感性を磨いてきたつもりだ。
そしてそれらを自分で購入することで直感を磨いてきた。
学生時代は、ほとんどのお金を音楽や本に投資してきた。
群馬の中学・高校の頃は、僕のレベルが上がるにつれて地元では欲しいCDが見つからなくなってくるから池袋のWAVEまでわざわざ買いに行ったりしていた。
東京まで往復で交通費を4千円かけて、2、3千円のCDを2、3枚だけ買いに行く。
ジャケットを1枚1枚何度も見て、曲名を何度も読み返して想像して。
真剣も真剣。
何ヶ月分ものお小遣いを貯めてやっと買うのだから絶対に外せない。
ランキング上位のものや、雑誌で紹介されている話題盤などを買える性格だったら苦労しないが、僕は誰も知らない自分だけの1枚を探しに東京まで旅に出ていた。
でも、そんなことを繰り返しながら段々と自分だけの直感力を上げていく。
最初はジャケットや曲名だけだったのが、プロデューサーが誰だとか、年代や録音スタジオなどから音を想像する。
そんな方法は誰も教えてくれなかったけれど、少しでもハズレをなくすのに必死だから自分で色々と考えた。
その集大成は、20代のレコード屋さん時代。
アメリカに買い付けに行ったら、とにかく時間がないから手に取って1秒で買うか買わないかを決めていく。そしてそれが売り上げに反映されていくから本当に必死だ。
でも、それも全部直感。
音楽も本も感性に訴えるものだから、データで買わない。
自分の感性をフルに磨いて、その時の最高の直感で買う。
だから、僕は不動産を買うために借入するのが最初は大変だった。
なぜなら、自分の直感を銀行の方は信用してくれない。
それはそうだ。
なんでわかってくれないのかと思っても仕方がない。
何千万円もの借入をするのに、どこの誰だかわからない人間が直感ですと言っても誰も信用するはずがない。
だから、精度の高いデータを提供するしかないし、同時に結果を出すことで僕の直感の評価を上げていくしかない。
それを繰り返してきた。
そんな僕が思うこと。
直感力をあげていくのに大切なはじめの一歩目は、すべて自腹、自分のお金を使うということ。
1,000円、2,000円を自分のために使えない人間が、数百万、数千万、数億の不動産を買えるとは思えない。
レンタルCDや図書館で本を借りない。
自分のお金を投資するから、本気になる。
自分のお金を投資するから、本気で向き合う。
自分のお金を投資しないから、聴いたことがある、読んだことがある、だけで終わる。
で、すぐ忘れる。
自分のお金を投資して、それを自分の血肉にする必要がある。
僕は、お金がなかった学生時代からこれだと思う1枚、1冊に自分のお金を投資してきた。
レンタルしてきた人とは度胸が違う。覚悟が違う。
それが今は不動産になっているだけ。
だからこれと思ったものへの判断が早い。
だから他の人よりも早く買える。
早く買うから、あの人は判断が早いとまた違う物件の紹介が誰よりも早く来る。
そうやって少しずつ川上に近づいていくのだ。
だから僕は言いたい。
全部じゃなくていい。
でも、せめて自分がこれだと思うものには自分のお金をどんどん投資しよう。
そうすることでしか本気にならない。
この投資が失敗したら生活がやばい。
だからこそ生存本能が働いて直感が磨かれるんじゃないかな。
リスクを背負わない限り直感は磨かれないと思う。
まずは、音楽、本、旅、なんでもいい、毎月自己投資に1万円、そして10万円、100万円と使える自分になろう。
お金がないから自己投資できないんじゃなくて、自己投資しないからお金がいつまでも産まれない。
そして、お金がないからライブに行かないでYouTubeで済ませる、映画館に行かないでレンタルDVDで済ます、旅に出ないで近場で済ませる。
それで安く済ませたと思っている。お得に済ませたと思っている。
考え方が全くの逆なのです。
それじゃあ、五感が刺激されません。五感が刺激されないから、さらにその上の第六感が磨かれません。
自分のお金を使ってリアルを体感するから五感が刺激されて直感が磨かれていく。僕はそう思います。
僕がコンサートに今でもたくさんいくのはそんな理由からです。
みなさんも、自分のお好きなアーティストのライブに行ってみてください。魂を震わせる1曲で人生が変わることがあるはずです。
映画館に行ってみてください。大画面と大音量でレンタルDVDでは感じられない興奮があるはずです。
そこで初めて直感が磨かれます。
僕はそう思っています。